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坐禅入門ガイド

坐禅は、姿勢を正して坐った状態で精神統一を行う、禅の基本的な修行法です。瞑想の概念とは異なり、自我を捨てて無の境地を目指すことで、自分自身に対峙するのが坐禅の特徴です。自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取ることを目的とし、坐禅を通して仏教の精神に触れることができます。

 

坐禅の伝統は何世紀にもわたって受け継がれ、インドから中国、中国から日本、そして最近では日本からアメリカやイギリスなど英語圏の国々に世界的に伝えられています。一般向けの坐禅では厳密なルールは定められていませんが、効果を最大限に引き出すための坐方をご紹介します。

 

まず、坐る際には坐禅用のクッションである坐蒲(ざふ)を使用します。できるだけ静かな環境で行わなければなりません。また、携帯電話などはサイレントモードにするか、電源を切る必要があります。

 

足の組み方は結跏趺坐または半跏趺坐のどちらかになりますが、長期間坐っていてもしびれない方を選ぶのが重要です。前者は、左ももの上に右足を乗せ、右かかとをお腹に近づけます。次に右ももの上に左足を乗せます。後者は、左足だけを右ももに乗せます。膝が悪い方のために、イスに坐ったまま坐禅を行う「イス坐禅」もあります。

 

いずれの組み方でも、上半身は直立して背筋をまっすぐに伸ばしてください。頭のてっぺんを糸で天井に引っ張られているような感覚が必要です。手は右掌を上に向け、その上に左掌を上にして重ねます。両手の親指同士をかすかに合わせ、楕円を作るようにします。

 

姿勢が安定したら、ゆっくりと左右に身体を揺らし、体の中心を探します。腰は引き気味で腹を少し前に突き出します。

顎を引き、目は半開きにして視線は1m程度先に落とします。リラックスしてバランスを取ることが重要です。

 

体が整ったら、次は呼吸を整えます。呼吸は自然にまかせます。ヘソの下に位置する丹田からゆっくり吸い、体の中の空気を全部吐きだす感じで吐ききります。息を吸うことよりも、吐くことに主眼を置いて下さい。一から十まで数えて、呼吸を整える方法もあります。「ヒトー」で静かに長く深き吐き、「ツ」で吸います。「フター」で長く深く吐き、「ツ」で吸います。これを何回も繰り返すのです。特に雑念が頭に浮かんだときは、この方法で呼吸をゆっくりと数えてみてください。

 

坐禅で最も大切なのはリラックスすることです。家の中で静かに坐れる環境を選び、楽な服装でゆっくりと坐る必要があります。毎日毎日、少しずつでもいいので続けることがカギとなります。おのずと肉体・呼吸・精神のバランスが安定してくるでしょう。

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